母子感染による感染の拡大
ヒトだけに感染するウイルスでありながら極めて効率よく感受性者にたどりつく特性を持ったウイルスがいます。それらはヘルペス群ウイルスやＢ型肝炎ウイルスＨＩＶのように母子感染ができるウイルスです。この場合母親の体内に持続感染しているウイルスが胎盤を通じ、または産道を通じ、または母乳を通じて免疫の無い新生児に感染するのです。Ｂ型肝炎ウイルスや、ＨＴＬＶ-１では限られた地域で分離されるウイルスの抗原型が一致しており、また加令とともに感染率が変化しないので、母子感染が自然界における主な感染様式であることを示しています。