1879年 クロマチンと有糸分裂
細胞を染色するための新しい色素と細胞の固定枝術の改良によって、
細胞の核がさらによく観察されるようになった。
ドイツの解剖学者Walther Flemming は、
核の中で特に色素に親和性をもった核成分を「染色質・クロマチン(chromatin)」
と名づけた。
Flemmingはまた、分裂している核の赤道面に見られる棒状の発色質体(chromatic body)は
二重になっており、その二重の染色質体は分裂によって生ずる2つの娘細胞に
それぞれ1本ずつ入ることを観察した。彼はこの分裂の過程を「有糸分裂(mitosis)」と名づけた。