◆ホスホマイシン [Fosfomycin,Phosphonomycin]
ある種の放線菌が産生する抗生物質で、比較的簡単な構造で化学的に合成もされている。また、真菌の1種ペニシリウム・スピニュロサム(Penicillium spinulosum)による微生物変換でも得られている。グラム陽性菌とグラム陰性菌に広く有効で臨床的に用いられている。ホスホマイシンは細菌の細胞壁の生合成の初期段階を阻害することが明らかにされている。なお、この抗生物質は病原性大腸菌O157による出血性大腸炎の治療に有効ではないかとされたが、この物質によって大腸菌が阻止されても、菌体からベロ毒素が放出される可能性があるので、かえって危険視されている。

抗生物質

放線菌

真菌

グラム陽性菌

グラム陰性菌

細菌

細胞壁

病原性大腸菌

ベロ毒素